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蜜柑

 街を行き 子供のそばを 通るとき 蜜柑の香せり 冬がまたくる

木下利玄の短歌で中学校の教科書なんかにも乗っているので
知っている人も多いのではと思います。
アタシはこういう身近な題材で
ホッコリとした情景が浮かぶ短歌は好きですね。


KIMG0173.jpg


さて、蜜柑。
アタシの父親の田舎には蜜柑畑があり
冬が近づくとダンボールで沢山届きます。
これが原因で蜜柑には若干トラウマがありました。

悪くなる前に食べ切らないといけない。
近所におすそ分けしても山のようにある蜜柑たち。
今日のおやつはミカン、明日もミカン、ず~っとミカンですw
やっと箱の底が見えたころに届くミカンの段ボール。

大げさでなく蜜柑の収穫時期が終わるまでは、
食べ続けなければいけないのかと思いましたよ。

さて、そんな環境は今も大してかわらず
用事があって実家に立ち寄れば
「蜜柑持っていきな」と渡されます。
それも食べ切れないくらいに。

数年前まではとても嫌でしたが、
最近はそうでもないんですね。
この冬の蜜柑は一体いつまで続くのだろうかと
考えるようになってきました。
父や父方の兄弟が健在なうちは続くのでしょうが、
世代交代したあとに続くとは思えないのです。

別に蜜柑が食べたいわけではなくて、
諸々複雑な事情を加味しても
何というか切なくやりきれない感があります。

まぁ、少なくとも健在な間は続くであろう
冬の香を食べながらテキストを書いている冬至の夕方なり。
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