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突然ですがね、下の問題をチョット考えてみてくださいな。

渡辺刑事は血まみれになって逃げるドロボーを追いかけた。

問:血まみれになってるのはどっち?



sakubun.jpg










正解はこの文章だとワカラナイです。

渡辺刑事は血まみれになって逃げるドロボーを追いかけた。


こうするとドロボーが血まみれで、

渡辺刑事は血まみれになって逃げるドロボーを追いかけた。


こちらは渡辺刑事が血まみれです。

んで、
渡辺刑事は血まみれになって逃げるドロボーを追いかけた。


これもまたどちらとも判定できない結果になります。

これは本多勝一氏の『日本語の作文技術』という本に出てくるもので、
アタシが教壇に立っていた頃にしばしば使った文章です。

なんで、こんなのを書いてるかといいますとね。
最近、中学生くらいのお子さんを持つ友人から
子供の勉強に関しての相談が多いんですよね。

アタシの棲む埼玉県は公立高校の受験に作文があり、
さらに公立の受験機会が一発勝負になってしまったため
親御さんたちがかなり神経質になってるんですね。

中でも多い相談が「作文」に関するもの。
まぁ、わかりますよ。
作文が得意って子供はあまりいないですよね。
それにジャッジの基準ってどこなの?とか
色々と悩ましいところだと思います。

ただね、入試だけに限って言いますとね、
減点法で考えた方が楽ですよ。
・誤字脱字が無い。
・出題の要件を満たしている。
・文章として成立している。
ザックリとこの三項目さえ満たしていれば
大幅な減点を喰らうことはない。

じゃぁ、具体的にどういう対策をすればいいの?
こうなるんですがね。
アタシのおすすめは写経
新聞各紙の「天声人語」「編集後記」「余禄」「春秋」
これを書き写すだけです。
中二くらいから、週一回でいいから始めると楽だと思います。

まずは何も考えなくていいから、とにかく書き写す。
次第に書くことになれてくると、
句読点を打っているポイントにも目が行くようになります。
他にも色々ありますが、
その辺はメシの種にしている方々に任せましょうかw

ポイントとしては
・ゆっくりでいいから丁寧な字で正確に書く。
・原稿用紙で書く。(入試対策。解答用紙は縦書きナリ。)
・解らない単語は辞書で調べる。(紙辞書推奨。)
この三点ですかね。
原稿用紙なんて、わら半紙に両面刷で上等。
最近じゃぁ、写経専用のノートなんて売ってるみたいですがw


頻度と期間によりますが、
マジメにやってれば上の文章のようなミスを犯す
確率はかなり下がるものと思います。
理由とその他効用は他にもありますが、
一点メリットをあげると、あのコーナーは
時事ネタをもとに書いていますから
社会の勉強も兼ねることになりますね。

埼玉県の配点は
長文読解:25x2=50点
漢字:10点
文法:12点
古文:12点
作文:16点


漢字・文法・古文・作文で50点です。
コレどれも国語が苦手という人でも簡単に得点源に変えられます。
キッチリとトレーニングすれば50点は確保できる自信が持てる。
そんな科目他にないでしょw

作文に苦手意識を残したままの子はMAXで84点かもという不安が出てしまう。
コレは難関校を受ける子にとっては致命傷です。
90点代後半は欲しいですからね。
また、「公立ならどこでもいい」と割り切っている子?も
長文読解以外をトレーニングしておけば50点は取れるんですから、
お得な気もしますよね・・・。
まぁ、50点キープできる力がつく頃には「どこでもいい」とは
言わなくなってきますけれどね。


というわけで、中高生のお子様の受験でお悩みなら
地道にコツコツ写経をお子さんにやらせて下さいな。

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